ビブリオサロンのご案内2024/03/31 | | イースターサンデーの今日は甲子園口校でBiblioSalonの月1講座の日。金曜日ごろから天候は一気に春へ!本日も暖かく朝から昼すぎにかけてポカポカ陽気となりました。前回に続き原文4章を音読しました。いつもならヘンリー卿の長いウンチクなのですが、恋をしたドリアンはヘンリー卿に負けないほど彼の気持ちを雄弁に語ります。英語学習者用のテキストだけではなかなか深みがないので原書を交えて読んでいます。とても難しいのではと思われるかと思いますが日本語訳の本と照らして読みながら解説を入れていきます。オスカーワイルドによる人間心理の描写そしてストーリーを楽しんでいきましょう。次回は4月21日です。 | | Biblio Salonのご案内。2024/01/25 | | 先日の日曜日甲子園口校で今年初めてのビブリオサロンを開催しました。昨年に続いて ドリアングレイの肖像です。2月はお休みですが3月に2回開催します。途中参加でも全く問題ありません。ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。ビジターの方も歓迎です。 | | ドリアングレイの肖像無事読み終えました。2023/12/25 | | クリスマスの今日、塚口カルチャーセンターにて今年最後のクラスとなりました。そして約1年半続いたドリアン・グレイの肖像を読み終えました。oxfordwormのテキストに原書を用いて日本語・英語で音読。人間の心理的描写を読んだり解釈したりとオスカーワイルドの書いたストーリーの世界に浸りました。受講生の皆さん、お疲れさまでした。
2024年の1月よりシェイクスピアのベニスの商人を読みます。テキストに合わせて原書と訳を所々入れて講義をしていきます。
ご用意していただく教材: ーOxford Bookworms Library: Level 5: The Merchant of Venicevolume 5
ーヴェニスの商人 シェイクスピア(著) 福田恆存(訳) 出版社 新潮社 ISBN 9784102020043
開講場所:塚口カルチャー 開講日: 第2&4 月曜日 13:00-14:30
ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
Wishing you a happy Christmas!
| | 塚口カルチャーセンタードリアングレイのクラス2023/11/27 | | 塚口カルチャーセンターで開講中の『ドリアングレイの肖像』12月でいよいよ終了します。あと2回の講義となりました!(受講生のみなさんお疲れ様でございます!)テキストと併用して英語の原文と日本語訳とともに朗読を楽しんでいきました。始めた当初はとても難しく苦労もしたかと思うのですが、後半は皆さん、感情を込めて文章を声にして読むこともとても上達していきました。いざ終盤を迎えるとなると『ちょっと寂しいですよね〜。』と受講生の皆さんと感慨を深めました。2024年1月よりシェイクスピアの『ベニスの商人』を読んでいきます。乞うご期待ください。 | | BiblioSalon@甲子園口2023/10/20 | | 久々にアップしました。5月に甲子園口校で始まったBiblio Salon ドリアングレイの肖像いまも月1で定期的に開講しています。途中からの参加でも全く問題ありません。まったりと日曜日に開催しています。ご興味のある方、お気軽にお問い合わせください。 | | BiblioSalon @Koshienguchi2023/07/26 | | 2回目のbibliosalonを7/23に開催しました。
1. ストーリーをまず聴く 2.いきなり日本語訳、でも英語の構文を意識しながらの訳出。前倒し訳。わからない語彙はそのまま英語で大丈夫。大切なのはサクサクと読むように訳す。大切なのは構文や文型を、意識すること。 3.段落ごとに確認しながら英語で読む。 4.ストーリーの情景や出て来る人物をについてディスカッション。 5.チャプターを流しで読みます。大切なのは読みながらストーリーが頭の中に映し出されているかです。 6.仕上げの読みはナレーター、登場人物にわけて朗読します。
受講生の皆さん、一回目よりも2回目綺麗にスラスラと音読できました。 これからの目標は、もっと感情を移入して読む事です。怒り、嬉しさ、冷たさなど声のトーンや速度で表すこと。
時間は8/20です。途中からの参加も問題ありません。ご興味ある方はお気軽にお問い合わせ下さい。 | | この星で生きる理由2023/06/01 | | たまたま立ち寄った書店で見かけたこの本。パラパラとページをめくり購入することにした。人生は答えの出ない事のほうが多い。いや、答えなんてないのかもしれない。時には夜空に浮かぶ月や星に語りかけてみるのもいいかもしれない。老若男女関係なく勇気を与えてくれる本。
『この星で生きる理由』著:佐治晴夫 KTC中央出版 | | 英語で学ぶ美術史 芸術家列伝-Botticelli2023/04/07 | | 明日は朝日カルチャー中之島での月1度の講座「英語で学ぶ美術史 芸術家列伝」4月より''Sandro Botticelli''です。彼の有名な作品であるLa Primavera(春)は日本でもとても人気のある絵画の一つです。実はこの作品には沢山のメッセージが込められている図像画なのです。政治的背景、当時のルネサンス哲学解釈そして愛に権力などなど。様々な解釈がなされていてる絵でなんとも複雑!なるべく簡潔に違う角度から紹介し、受講生の皆さんと一緒に話し合っていくことが目標です。でも一番大切なことは、作品そのものの美しさを感じること。この作品には沢山の花が綿密に描かれています。一体どんな植物が描かれているのでしょうか?今の季節にぴったりの作品です。 | | Happy Easter !!2023/04/07 |
| 今日は久しぶりに一日中雨でした。でもこの週末はお天気になるということで春のお出かけにはもってこいですね。
さて今年のイースターは4月9日です。今回はイースターにちなんだピクチャーブック2冊を紹介致します。
●The Very Hungry Caterpillar’s EASTER SURPRISE Published by Puffin Books
●Five Little Easter BUNNIES Published by Bloomsbury
短い文章なので一通りの英語の音(フォニックス)を学んだお子さんならゆっくりとならトライして読むことができます。 また読み聞かせの時は、ただ文章を読むのではなく絵本に描かれている絵をお互い口に出し合ってお話しを楽しむのも良いかもしれません。絵から様々な発想そして発見を見い出していきましょう!
Happy Easter!!
| | 朝日カルチャーのクラスにて2023/02/22 | | 2/18日、月1度の朝日カルチャー中之島でのアートの講座の日でした。1月に引き続きフラアンジェリコの作品をみています。(来月もフラアンジェリコ。)
さて昨日の講義に受講者のお一人がある一枚の絵のコピーを持って来られました。T.S.Eliotの小説にこの作品について触れていて、この作品をみてもっと知りたくて….という事でした。
なかなかいいきっかけです。なぜなら日本には参加型で絵画について話しあう機会がなかなかありません。せっかくなので他の受講生のみなさんと作品を共有しました。
この絵は何世紀に描かれた作品? 画家は誰? 様式は? それぞれ感じたことをみなさんに口にしてもらいます。
古代のテーマを取り入れた作品。 何世紀に描かれたのでしょうか?
多くの方はルネサンス初期?と答えられましたが、ルネサンス初期に神話に基づいた絵画(歴史画/history painting)はイタリアにおいて16世紀に発展しのちフランスの17世紀に引き継がれます。(私の好きな画家ニコラ•プッサンは歴史絵画の代表者の1人です。)
こちらの絵は16世紀としてもちょっとタイプが違います。2人の人物をドラマティックに焦点をあて風景がほとんどない、まるでここだけ切り取られたような作品!雲に着眼すると人が描かれている!ルネサンスにしては斬新すぎます。
こちらは19世紀に英国人によって描かれた作品👩‍🎨🖼
イギリス18~19世紀はロマン主義、著名な画家はウィリアム•ターナ、おもに風景画となります。あとイギリス絵画というと『ラファエル前派』が有名です。
さて18世紀までイギリスでは本国の画家よりもホルバインといったような外国の画家が活躍。(お料理と一緒)やっと18世紀になってイギリス人による画家が登場しました。1768年にロイヤル•アカデミーが設立されました。
こちらの絵の画家はGeorge Frederick Watts(1817-1904) ‘’Time, Death and Judgement “(1866) この作品はミケランジェロとテッチアーノに影響を受けて描かれた作品です。
Time, Death and Judgment 1866 George Frederick Watts English, 1817-1994
Oil on Canvas 91,5 ✖️72cm Collection. Art Institute Chicago
私にとっても良い勉強になりました。 皆さんの気になる作品は何?ですか。
| | MUSEのインスタグラム2023/01/30 | | インスタグラムにて様々な情報をアップしています。是非ご覧ください。 @muse_eng_ bibliosalonでは本のことアートのこと。 @muse_eng_communicationではスクールにおける情報や案内など 定期的にアップしています。 | | 英語で学ぶ美術史2023/01/24 | | 画家・建築家として活躍したジョルジョ・ヴァサーリがルネサンス美術家とその作品について書いた『芸術家列伝』の英語版を読みながら芸術家の生涯や作品について説明していくこの講座、昨年10月から12月にかけてジオットを取り上げました。今年1月よりフラ・アンジェリコです!修道士でありながら素晴らしい画家であったフラ・アンジェリコは3人の芸術家を師としました。その3人の芸術家また、国際ゴシック様式について紹介しました。次回2月18日も引き続きフラ・アンジェリコについてみていきます。こちらの講座は朝日カルチャー中之島で開講しています。お気軽にお問い合わせください。今年も宜しくお願いいたします。 | | ジョルジョ・ヴァサーリ著の芸術家列伝(Lives of the Artists)を読む2022/12/22 | | 10月から始まったこちらの講座。10月から12月の3ヶ月はGiotto について紹介しました。後期ゴシック時代、ジオットがルネサンス期の先駆者の1人であったことは間違いありません。ただこの時期の変わりゆく社会が近代ヨーロッパ史を形成していきました。疫病、飢饉、戦争そして宗教などなど。ジオットの友人であったダンテについても話は広がりました。 ルネサンス期に入るにあたりやはり人間性。美術を通してみていくルネサンスですが、やはり人間がおりなす世界。 愛や壮大さといった裏には権力やお金にからむドロドロ争い。そういったことをひっくるめてみていくこちらの講座は決してただただテキストを読んでいくのではなく、美術的技法の話だけでなくヒューマンドラマの展開についても語り合っていきます。
ジョルジョ・ヴァサーリ著の芸術家列伝(Lives of the Artists) から何人かの芸術家を取り上げていきます。 英語のテキストを音読し、ピンポイントとなるところに説明を加え当時の時代背景を入れて美術家の作品をプロジェクターを用いてビジュアル的にわかりやすく紹介していきます。
英語学習の側面だけでなくルネサンス時代の美術家や彼らの作品を通して、ルネサンスの時代背景を読み取っていくのが狙いです。また受講生の皆さんにも参加していただける講座を目指しています。
来期の1月からフラ・アンジェリコ(Fra Giovanni Da Fiesole)そしてベルリーニ(Gionvanni Bellini)を取り上げます。
この講座に関するお問い合わせはお気軽にMuse English まで。 ただしこちらの講座のお申込みは朝日カルチャー中之島となります。
| | 13歳からのアート思考2022/10/03 | | 先日、書店で目に留まった黄色い一冊の本。『13歳からのアート思考』。以前も何度か目にはした本だけど手にとってみることはなかった。でも今回はどういう訳か惹かれてしまい購入。
英語教育に携わり早くも27年、ここ数年、英語で美術史を学ぶ、といったレッスンも増えつつある。『こうであるべき』発想が日本教育の中でまだまだ根強い一方で、何か新しい取り組みでアプローチしていく教育機関も少なくない。外国語学習に限らず、母国語もそうだけど、思考するのに違う側面からものを捕らえるのは大切。なぜ? に自分の問いに答える事は出来るのか? アート=美術と考える人が多いと思う。はたしてそうなのだろうか? この本はオリエンテーションに始まりクラス1から6。そしてエピローグで終わる。なんか参加型のようなやりとりで進んでいくからどんどん惹き込まれていく感じ。この本の解説者の佐宗氏は『知覚と表現という魔法の力』とコメント。社会人、小さなお子さんを持つ保護者の方、そして学生諸君にも手にとってもらいたい一冊。
『13歳からのアート思考』 著者 末永幸歩 出版社 ダイヤモンド社 | | 新しい講座のご案内2022/08/18 |
| 朝日カルチャー中之島にて10月より新講座が始まります。
画家・建築家として活躍したGiorgio Vasariの ''THe Lives of the Artists''をもとにルネサンス美術を学びます。この原書をかいつまんで音読をしていきます。
2022年10/15 15:00-16:30 @朝日カルチャーセンター中之島 | | ゴッホに浸るには・・。2022/06/28 | | 前回に引き続いて・・・、原田マハさんの作品。数年前に彼女の『たゆたえども沈まず』を読んだことがあります。この小説のタイトルはパリ市の標語から拝借したとのtこと。パリ市を象徴するエンブレムの一部にFluctuat nec mergitur と書かれたラテン語。この日本語訳が『たゆたえども沈まず。』(揺れはしても決して沈まない)という意味になります。とてもしなやかでそんな中にも凛としたイメージの表現だと思います。
今回『ゴッホのあしあと』を読みました。たゆたえども沈まずを読んでいたので、なるほど。原田マハさん、こんな思惑で小説を書いていたのね。と思いながら読み進めました。
これは私の個人的なことなのですが、以前は古代ギリシャやローマそしてルネサンスから新古典主義といった古典的な芸術作品のみにしかあまり興味が持てませんでした。19世紀の印象派といった作品に関してはビジュアルだけの楽しさのみで深く作品を観ることをしていませんでした。どういうわけかここ2,3年、少しずつ、自分の持つ興味に変化がでてきたように思います。それは絵画というものだけに限らず文学作品だったり音楽にも関係してくることなのですが、こういったものが特権階級の人だけのものではなく、一般市民や民衆レベルといった世俗的かかわりが広がっていくからなのかなと思います。そこには人間が繰り広げるドラマがある。神聖なものだけでなく私たちの日常、はては、戦争や疫病革命といった主題をあてたもの・・。
『ゴッホのあしあと』を読む前に『たゆたえども沈まず』をまず読むことがオススメ。 (T.M) | | 『美しき愚かものたちのタブロー』2022/06/22 |
| 先日久しぶりに書店にて原田マハさん著の本を手にとりました。『美しき愚かものたちのタブロー』
どんどんストーリーに引き込まれていく。まるで自分がその中にいるような。久しぶりに原田マハワールドに入り込んでしまった。6年前に訪れたジヴェルニー村に想いを馳せて。
『美しき愚かものたちのタブロー』 文春文庫 著:原田マハ
ー『日本に美術館を創りたい。』その夢を追いかけ、絵を一心に買い集めた男がいた。国立西洋美術館の礎“松方コレクション”誕生秘話。ー | | The Supper at Emmaus2022/06/07 |
| The Supper at Emmaus, 1601 Oil on canvases, 141cm /// 196,2cm Michelangelo Mersi da Caravaggio(1571-1610)
National Gallery
バロックを代表する画家、カラヴァジョ。破天荒な人生を送った彼はヨーロッパで当時逃亡生活を送り38歳という若さで人生の幕を閉じた。 ドラマティックにそして独特の明暗法を用いて宗教画を描きあげたカラヴァジョの作品は他の画家に後に大きな影響を与えた。
この作品は『エマオの晩餐』、エマオに復活したイエス。旅をしていた弟子達と出会う。イエスと知らずに弟子達は宿に招く。イエスだと気づいた弟子たちがそれに気づいたワンシーン。弟子たちの驚愕したシーン、後ろに立っている男が怪訝そうにイエスを眺める。そんな中、テーブル前方の果物はテーブルから落ちるか落ちないかで静止している。まるで映画のワンシーンのようにリアル感を感じる。
After his Resurrection, Christ walked to Emmaus with two disciples, who only recognised him when they dined together. The dramatic effect with contrast between light and shade shows us the moment of realisation in superb detail. | | Ophelia among the Flowers (1905-08)2022/05/02 |
| Odilon Redon の作品。オフェリアはウィリアム・シェイクスピアの戯曲『ハムレット』(Act IV, Scene VII)に出てくる登場人物。
復讐に燃える恋人ハムレットに、冷たい態度を取り続けられ更に、父親であるボローニアスが殺されてしまう。オフェリアは自ら川に身を投じてしまう。 オフェリアと花。そこには沢山のメッセージが含まれています。オデロンの作品も沢山のお花が描かれています。ちょっと幻想的でぼんやりと抽象的に描かれた絵はオフェリア自身の心理を表しているような感じさえします。
オデロンはこの絵画を作成した時期1900年から1908年の間からパステルや油絵を使う事で叙情詩的に絵画を表現し始めていきました。当時フランスでは多くの印象派アーティストが日本の木版画に魅せられました。このオデロンのアブストラクトな技法もどことなく影響を受けているように感じます。
またシェイクスピアのハムレット戯曲のオフェリアを用いた作品は19世紀に画家の間で作品として取り上げられました。
こちらの作品はThe National Gallery に展示されています。
重ねてシェイクスピアの戯曲『ハムレット』文庫で出版されています。是非お手にとってみてください。
ハムレット (新潮文庫) 文庫
| | 地政学からみる世界2022/04/07 | | 世界的視野で政治学を理解するにはなぜ過去にこのようなことが起こったのかを地政学からみてみると納得することが多い。物事を主観的に見ると必ず偏見が生じる。そしてこのような時代だからこそ、様々な角度から物事を俯瞰することが大切だと思う。歴史や政治を地理的観点から検証する。『地政学からみる世界』手にとっていただきたい1冊。日本語版あり。
Prisoners of Geography: Ten Maps That Tell You Everything You Need To Know About Global Politics Author: Tim Marchall | | The Pozzi Gospels2022/03/22 | | 16世紀にHakobによって描かれた福音書。アルメニアはトルコやジョージアに隣接する国。写本のページをめくると箇所箇所にイスラムの影響が見られます。目を大きく見開き驚いた顔がなんだか人間性を感じとることができます。
Done by Hakob in the 16 th century. Here’s the unique way of depicting people in this manuscript. Not as refined as Renaissance nor nondescript manners as medieval Europe. The figure shows individual and unique ways. Though this manuscript is religious, we can feel the sense of uniqueness.
The Pozzi Gospels Hakob of Julfa (Hakob Jughayets‘i) 1586 Armenia, Keghi Private collection
https://vimeo.com/659274968
| | 『土曜日講読』講座について2022/03/07 | | 朝日カルチャーセンター中之島『土曜日講読』講座について。先日の土曜日受講生の皆様に4月からこの講座が閉講になる旨をお伝えすることになり大変ご迷惑をおかけ致しました。ケネスクラークのcivilization途中より担当させていただき、そしてH.G.Wellsの ''A Short History of the World''を購読し始めて早くも1年が経とうとしています。ずっと手探り状態で試行錯誤しながらこの講座と向き合ってきているように思います。
私の諸事情で4月から休講させていただきますが、秋には再開できるように準備を進めてまいります。ご迷惑をおかけいたします。
さて、現在ローマ帝国と同じタイムスパンで同じ陸続きの大陸の東の帝国である漢王朝について読んでいます。島国と違い大陸は気候変動や疫病などが原因で民族はどんどん流れていきます。でも大陸はやはり大きくまだこの時代これら二つの強力なステーツがお互いに遭遇することはありませんでした。日本の教育では歴史を学ぶ際になかなかパラレル(平行)に歴史を俯瞰することをしません。またウエルズがこの本を書いたのは100年以上も前です。西ローマも次第に衰退の時代へと突入していきます。 歴史を深く読み始めるとあるパターンが見えてきます。今の時代も昔と変わらず巡り巡るのですね。今年で戦後77年年を迎えます。コロナ前から欧米で問題となっていた移民問題。そしてコロナパンデミック。そして最近ではウクライナーロシア情勢など。世界が非常に不安定なフェーズに差し掛かっていると思います。これは持論になると思いますが、歴史知るということはとても大切なことだと思います。(ある偏っただけの歴史材料は時には危険ですが。)様々な視点から書かれた歴史書を読んでこれはどうだろうか?と冷静に吟味する力をやしなわなければいけません。時代により考え方は変わり捉え方もかわります。私たちがみな同じ情報を共用しているわけではありません。
受講生の皆さんはもうとても熱心な方が多く私が足元にも及ばない教養を身につけられておられます。講座の中でその時代時代の文化や美術そして宗教、政治体制などなど多岐にわたる話題は私にとっても大きな学びであります。感謝感謝。 3月もあと残り1回の購読となります。ローマの後半を読んでいきます。 | | BiblioSalon再始動!2022/02/25 | | コロナ禍前は活発に単発講座の一環として行開講していたビブリオサロン。2年前に心斎橋校を閉校したと同時にミューズでのビブリオサロンはお休み期間にはいりました。そんな中、塚口カルチャーではこの間もずっと定期的に英語で文学作品を読むという講座が続きしっかり定着しつつあります。昨年の秋からオスカーワイルド著の『ドリアングレイの肖像』を読んでいます。こちらのクラスではメインテキストである英語学習者用のテキストを用いながらも原文も取り入れてじっくりと作品を楽しむことを試みています。
さて2022年春、再始動の時期です!ビブリオサロンをミューズで復活!活字を声に出し、ストーリーを頭の中で映像化する。そしてストーリーは感情を入れて音読してみる。ストーリの人物像の心理的感情などを自分なりの解釈を英語や母国語を用いて表現や比較をし、参加しているメンバーと『あーだ・こーだ』と語る。
2週間に一度のこの時間は日々のルーティン生活から離れてちょっとバーチャルなタイムスリップを味わう。いかがでしょう?少しでも興味を持たれたらお気軽にお問合せください。
| | 世界をよみとく『暦』の不思議2022/01/31 | | 今日は1月最後の日。そして明日、2月1日は旧正月です。節分が2月3日なので、翌日は立春。この漢字の通り『春の始まり』です。旧正月は旧暦を基にしたお正月。日本も明治5年(1872)11月9日に改暦をするまでは旧暦を用いて生活をしていました。さて、この年の1872年の12月3日から暦を変更するとする大きな改革だったのです!この改暦をわかりやすく解説したのが、福沢諭吉著の『改暦弁』という本で、『太陽と太陰暦(正確には太陰太陽暦のこと)との弁別』というくだりに『この度太陰暦をやめて太陽暦となし、明治5年12月3日を明治6年1月1日と定めたるは1年にわかに27日の相違にて世間にこれを怪しむ者も多からんと思い、西洋の書を調べて彼の国に行われる太陽暦と古来支那日本等にもちいる太陰暦との相違を示すこと左の如し』と記してあったそうです。
この改暦によって旧暦の明治5年12月3日が新暦の明治6年1月1日になりました。ここで27日間をとばしたことにより、日本史には空白の1ヶ月が生まれたということです。様々な暦にちなんだ逸話が出てきます。暦の不思議に迫ってみよう!ちなみに暦は英語でcalendarといいます。
世界をよみとく『暦』の不思議 著:中牧弘允 | | Etruscan Civilization2022/01/29 | | 朝日カルチャーセンター中之島『土曜日講読』講座。ついに古代ローマ時代に突入!まずはエトルリアについて。エトルリア人はイタリア半島中部の先住民で、非インド・ヨーロッパ語族。100年前に書かれたH.G.Wellsの本の中ではこの民族はギリシャからイタリアに移民したという見解で捉えられているのですが、近年の考古学的研究やDNA鑑定により多くのエトルリアの謎が紐解かれました。彼らの文化の特徴は享楽的で現人生を謳歌すること。お墓の壁に描かれた絵は初期の頃、ダンスをしていたりなど楽しそう。彫像や貴金属も煌びやか。当時の高度な文化を垣間見ることができる。しかしながら時代と共に古代ローマの興隆、エトルリア人は古代ローマ人と同化し彼らの文化は消滅。
さて、古代ローマ史は私の大好きな歴史の一つ。塩野七生さんの著書も大好きなのですが、ルネサンス時代までお預け。まず、古代ローマ史を読むなら本村さん著の本がオススメ。数々の本を書いていますが、こちらの『ギリシャとローマ』わかりやすくてオススメです。
世界の歴史5 ギリシャとローマ 中公文庫 著 桜井万里子/本村凌二 | | The Boy, the Mole, the Fox and the Horse 2022/01/18 |
| Friendship についての絵本。ちょっと肩を張りすぎてしんどくなった時、まわりの景色を楽しむのも忘れるぐらい走り続けてしんどくなった時、ちょっと立ち止まってこの本を読むとなんだか肩の緊張がほぐれるかもしれません。内容も素敵なんですが、この本の中に描かれている絵、そして字体がまた素敵なんです。日本語訳も出ています。
The Boy, the Mole, the Fox and the Horse -by Charlie Mackersy | | ビブリオサロン2022/01/11 | | 1月11日の今日は久々の雨。成人式も終わりお正月気分も抜けてきたところ。受検生の皆さんにとっては今週末に共通テストを封切りに本格的な入試シーズンに突入します。この時期はとても寒いです。体調管理を入念にそして皆さんあったかくして入試に挑んで下さい!
さて、昨年までこのコラムは『ミューズのコラム』として様々なことを綴っていたのですが、エキサイトブログとうまく使い分けていくのにあたり、リニューアルをすることに決めました。エキサイトブログもyoung lernersと一般とを分けていたのですが、一緒にまとめて、ミューズのコラムに。
こちらは改めて『ビブリオサロン』のタイトルにしました。オススメや話題の本などなど、本を通じていろいろなことを発信できたらよいなと思っています。インスタグラムのmuse_eng_bibiliosalonからもご覧いただけます。重ねて宜しくお願いいたします。 | | 本日は冬至です。2021/12/22 | | 2月22日の今日は冬至ですね。日本ではカボチャを食べたり、柚子湯に入ります。柚子独特の芳香が邪気を払うと言われています。クリスマスから年末にかけて寒さが厳しくなると言われているので浴槽にいくつか柚子を浮かべてゆっくり身体を温めるのはこれまたこの時期ならではの風物詩。さて冬至は古代から北欧や欧州においても様々なお話しがあるのですよ。この時期の北欧は太陽の光をみることのない日が何日も続きます。冬至を機に次第に日が長くなります。太陽が戻ることを祝って古代の人は何日間も火を焚きご馳走を食べてこの時期に祝宴をあげたといわれています。
| | ヘレニズム時代2021/11/07 | | 朝日カルチャー中之島の講座『土曜英語講読 A short history of the world」11/6は Hellenistic Worldについて読みました。合わせてサモトラケのニケを紹介しました。翼のはえた勝利の女神ニケが空から船の先へと降り立った様子を表現した彫像で、風は女神の身につけているキトーンのドレープ(ひだ)が足にまとわりついていています。とても動的な彫像です。頭部と両腕は失われているのですが、今日でも私たちを圧巻する素晴らしい作品です。古代ギリシャ人の身につけていたトーガは、インドから中央アジア、中国、朝鮮半島を経由して日本の仏教彫像で見ることができます。今日の西洋思想は古代ギリシャがベースとなっています。次回の講座も引き続きヘレニズムの世界を探求していきましょう。
英語で学ぶ美術史、MUSEでもレッスンを受講して頂けます。ご興味のある方はお気軽にお尋ねください。 | | 新講座はじまりますよ〜。2021/10/11 | | 塚口カルチャーセンターでの新講座『じっくり読むPicture of Dorian Gray』の体験会を本日実施いたしました。予測以上に多くの方にご参加いただき嬉しい気持ちでいっぱいです。有難うございました。オスカーワイルドは一般的にはあまり名の知れたライターではありません。でも彼は芥川龍之介、遠藤周作に夏目漱石と日本の作家に影響をおよぼしました。どこか人間の持つ影の部分を作品にぶつけたのがオスカーワイルドの特徴ではないでしょうか。
19世紀の英国の社会背景もお話にいれながら、オスカーワイルドの文学の世界を一緒に触れていきたいと思います。
10月25日から講座がはじまります。 宜しくお願い致します。
| | 8月28日のMUSE は・・・・.2021/09/03 | | 8月最後の土曜日、久々に甲子園口校・みてじま校でキッズイベントを開催し、同日、陽子先生によるトライアルレッスンを甲子園口校で行いました。
コロナ感染は止まるところを知らずむしろ感染がどんどん蔓延している状態が続いています。このような時期であったのですが、きっちりと感染予防対策を行いまた参加者のグループもいくつかに分けて無事開催することが出来ました。保護者の皆様ご協力有難うございました。
イベントの計画をたてても先が見えないので臨機応変な対応が必要とされます。一方で「こうでなくてはいけない!」という従来の考え方から、こんなことできるよ〜!という新しい発想も柔軟になってくるのではないかとポジティブに考えるようにしています。早く、普通の日常に戻ることを願うばかりですが、はたまたいつまで続くや? ちょっとした喜びやワクワク感を持つことも大切。これからも折をみながら、できる時に、(勿論、ちゃんと感染予防対策をとりながらです!)小さなイベントの機会を作っていけるよう計画をたてていきたく思います。
後藤が8月28日のイベントのブログをアップしています。お時間のある時に是非ご覧ください。
https://musekids.exblog.jp/28842704/ https://musekids.exblog.jp/28842741/
| | ヴァイオリン体験会2021/08/01 | | ヴァイオリニストYukako氏によるヴァイオリン体験会を甲子園口にて開催いたします。是非ヴァイオリンの素敵な音色を体験してみてください。 | | ケネスクラーク'Civilisation'を読み終えて2021/03/31 | | 7月から朝日カルチャー中之島校で引き続きをさせていただいた講座ケネスクラークの'Civilisation'第6&7章、3/20日に無事終えることができました。私はこの2章しか担当していないのですが感無量!! ケネスクラークの知識量にもうただただ驚きばかり、ルネサンスからバロック時代の中で、美術はもとより、歴史や社会背景、音楽・劇など多岐に学ぶことが出来ました。 この本の最後の章にケネスクラークが記したことを引用したいと思います。 まさしくこの部分が彼が最も伝えたかったところではないかと私は思いました。
I believe that order is better than chaos, creation better than destruction. I prefer gentleness to violence, forgiveness to vendetta. On the whole I think that knowledge is preferable to ignorance, and I am sure that human sympathy is more valuable than ideology. I believe that in spite of the recent triumphs of science, men haven’t changed much in the last two thousand years; and in consequence we must still try to learn from history. History is ourselves.
私は秩序のほうが無秩序よりも、創造のほうが破壊よりも良いと信じる。私は剛よりも柔を、復讐よりも寛大を好む。大体のところ私は知識のあるほうが無知識よりも好ましいと思う。人情のほうがイデオロギーよりも大切であると確信する。最近の相次ぐ科学的成果にもかかわらず過去2000年の間人間に大した変化はなく従って我々はなおも歴史から学ぶ努力を続けるべきだ、というのが私の信念である。歴史とは我々自身のことだ。 Civilisation / page346 ~347
受講生の皆様、ありがとうございました。そしてお疲れ様でございます。
| | ひなまつりの色2021/03/03 | | 今日は上巳の節句。空気の冷たい1日でしたが、いいお天気になりました。
ひな祭りの色について・・。 緑・白・桃色の春らしいパステルカラー。桃色(赤)は魔除けの色。白色は子孫繁栄・長寿・純潔を表し、緑色は健やかな成長を願う色。
Green, white and pink are the pastel colors of spring. The color of pink(red) represents driving away evil spirits. While white represents descendants prosperity, longevity and virtue. Green represents healthy growth.
| | SDGへの取り組み2021/02/25 | | 先日、産経学園での講座の中で受講生のお一人がSDGについて提議しました。SDGとは? 持続可能な開発目標Sustanable Development Goalsの略で“2030年までに達成すべき17の目標”のことです。
コロナ感染が広がる前から私が気になっていたロゴ。
でも昨年はこのロゴの意味が私の中であいまいなままとなっていました。今年に入り、コロナ感染も落ち着いてくると、社会は改めて何かに出動していきます。SDGもそんな取り組むべき活動の一つでもあります。
自国が脆弱しているときは、なかなか世界的視点から物事を俯瞰することができません。実際昨年などはコロナ禍の中で大変な時期だったし、実はそのコロナ前から自国主義が欧米諸国に大きな広がりを見せていたのです。 時代はめぐりめぐるわけです。 閉塞した社会はずっとは続きません。
さて、SDGが掲げるすべてのことが実現することは正直難しいと思います。でも、なにかしらこういうことを考えたり問題意識を持ったり、そして自分が出来ることは何なのか?を考えることが大切なのかな。と思います。
偶然にも産経カルチャーのレッスンの後に私の高校生の学生ともこのことについてクラスで話をしました。
APUに在学中の浅井さん(元春霞塾生のひとり)が様々な取り組みを積極的に別府から発信しており、今回このSDGの取り組みの一つとしてプレゼンテーションをしました。
彼だけでなく、多くの若者が取り組んでいます。 (T.M)
https://www.asahi.com/sdgs/article/other_00011/
| | 「土曜英書講読――“A Short History of the World”」 の講座ご案内2021/02/21 | | 昨年の7月に「英文で読む''civilisation'」を引き継がせていただき、残すところ講座もあと2回となりました。
新たに4月から新しく朝日カルチャー中之島で、「土曜英書講読――“A Short History of the World”」 の講座が始まります。
『タイムマシン』などのSF作品で知られるH.G.ウェルズは、歴史家としても優れた著作を多く残しています。なかでも、客観的な視点から人類の歴史を概観した“A Short History of the World”(邦題『世界史概観』岩波新書・ほか)は、白人中心史観からの脱却を目指した著者の意気込みが伝わる名著で、100年を経た現在も読み継がれている本。映像による解説なども加えながら、ウェルズの明瞭で洗練された英文を味わっていきます。
朝日カルチャーセンター中之島 第1&3土曜日 14:45-16:15 講師 南出照美
講座お申し込み朝日カルチャーセンターは06-6222-5222まで。 | | 和泉シティプラザの講座4月からのご案内2021/02/18 | | 和泉シティプラザでの英語講座のご案内。4月からスタートします。講座のお申し込みは直接お申し込み下さい。 シティプラザアカデミー 0725-57-6661 | | バイオリンレッスン始まります!2021/02/18 | | MUSE ENGLISH 甲子園口のアシスタントをつとめるYUKAKO先生は、バイオリニストそしてバイオリン先生でもあります。4月から甲子園口校で始まります。YUKAKO先生のバイオリンレッスン! | | 節分の日2021/02/02 | | 節 分 今日は節分の日です。2月2日に節分になるのは。明治30年(1897)以来、124年ぶりだそうです。節分には多くの家々で豆まきをします。また神社やお寺でもその年の干支生まれ年男たちが集まった人々を前にして豆まきをする大きな行事が行われます。元々節分とは立春、立夏、立秋、立冬など季節の改まる前日のことを呼んだが次第に立春の前日だけを節分と指すようになりました。この節分を境にして、暦の上では翌日から春に。古代中国では大晦日に邪鬼や疫病などを打ち払うため、鬼の面を被った人を桃の木で作った弓矢で射って追い払う『追儺』という行事があったそうです。これが奈良時代に日本に伝わり、平安時代には宮中で大晦日の行事として盛んに行われました。この頃ヒイラギの枝にイワシの頭を刺して家の門に掲げる、節分特有の飾りも広まったという。豆まきの行事が定着したのは室町時代中期以降のことで、江戸時代になると現在のような豆まきの行事が庶民の間にも広まりました。
Today is ''Setsubun'' or seasonal division. It is 124 years (1897), since Setsubun occured on the 2nd, as it usually falls on the 3rd or 4th. Many households scatter beans on this day. Some shrines and temples have bean throwing rituals by toshiotoko, lucky bean scatterers. Originally, the day before Rissun (立春),the beginning of spring, Ritsuka (立夏) the beginning of Summer, Risyuu (立秋), the beginning of autumn, and Ritto (立冬) the beginning of winter were called Setsubun. However, gradually it became only the day before Rissun. According to the calendar, the day after Setsubun is the start of Spring. In ancient China, there was a ritual called tuina, to drive away evil spirits by shooting an arrow made of peach wood at someone wearing an ogre’s mask. This ritual was introduced to Japan during the Nara period and by the Heian period it was held as a New Year Eve’s festivity in the Imperial Court. Displaying a sardine’s head skewed by a branch of holly on the house gate spread as a custom. The custom of scattering beans became established during the mid-Muromachi period and in the Edo period the current day customs became popular among the wider population.
Happy Setsubun Day!
| | 原書で読む''Civilisation''著Kenneth Clark2020/11/27 | | 久々にミューズのブログをアップします。約3ヶ月ぶりです!7月ぐらいから慌ただしい日々を過ごしています。まだ今年を振り返るのは早いのですが、今年は私にとって大きなチャレンジをさせてもらえる年となりました。7月より朝日カルチャーセンター中之島校で、原書で読む''Civilisation''著Kenneth Clarkの講座を引き継がさせていただきました。私が担当するのは6章と7章です。英語で読みそれを日本語に訳していくわけですが、その時代背景を知らずに、ただ訳だけではもうひとつピンときません。興味もしくは世界史を専攻していなければ、詳しく世界史を学ぶ機会もありません。なので、その時代の美術作品や様々な解説を入れた方が面白みもでてくるでしょう。美術史は時代ごとの歴史そして政治や宗教と大きく関り合いのある分野です。今回この講義を担当するにあたり自分自身色々とリサーチをしたりととてもいい勉強になり理解度が深まったように思います。 6章はルネサンス期ですが主に北方ルネサンス期、宗教改革や宗教戦争が勃発しました。また近代ヨーロッパを形成するターニングポイントの時代にもなります。宗教戦争の波はイギリスにまでも大きく影響しました。プロテスタントはカトリック教会の偶像崇拝を認めません。どの時代もiconoclasm-聖像(偶像)破壊主義-が存在します。 イギリスにあるEly Cathedral’s Lady Chapelが当時の破壊の対象となりました。とても美しいイーリーカテドラルですが当時の痛々しい出来事を物語っています。英語の説明のみとなりますが、ご興味ある方は: https://henitalks.com/talks/ely-cathedral-lady-chapel-devotion-and-destruction/#
| | ビブリオサロン講座2020/08/20 | | 久々の投稿です。緊急事態宣言が解除されてから約1ヶ月にコネクション心斎橋校をクローズするのに何かと慌ただしい日々を過ごし、7月から本格的にカルチャーでの講座が再開し始めました。気がつくと、8月に入り、そしてもう下旬に入ろうとしています。毎日酷暑が続きます。ぐったりです。日中は特にです。快適に読書を楽しむという環境でもないのですが・・。でも季節は少しずつ変化していっています。夕方から夜にかけて、空を見上げると次第に秋を感じる時節になってきました。秋は読書の季節です。 朝日カルチャー川西校、産経学園そして塚口カルチャーにて、初級者向けの洋書を使用して英語を読むクラスを10月より開講予定にしています。 朝日カルチャー川西校は則直陽子、産経学園と塚口カルチャーは南出照美が担当いたします。詳細は後日ご案内いたします。
| | 読書のススメ (洋書版)2020/05/07 |
| ゴールデンウィークが明けて、5/7の今日の関西は清々しい日を迎えております。コロナウイルスによる感染拡大のため、緊急事態宣言が長引いたので、本日も人通りの少ない日となっています。しかしながら加島本校は大通りに面しして、日中、交通量は普段と変わらないくらいです。
学生諸君にとってはまだまだ休校が続いてはいますが、オンラインを通して、皆さん頑張って勉強に勤しんでいるようです。普段ならクラブ活動で忙しくてなかなかプラスアルファの英語学習ができないのですが、この長期を利用して英検対策を頑張る学生もいてます。
さて、久々の読書のススメです。今年に入り、2人の受講生に''What on Earth Happened? '' という洋書を読んでもらっています。これは地球の誕生から現代までの歴史を要約したものです。過去から現在の出来事を1冊にまとめあげられているわけですから、掘り下げたディテールは書かれてはいませんが、この洋書は英語学習者向けを対象とした本ではないので、スラスラと読める簡単な本ではありません。また歴史書なので、その名のごとく歴史に関連した語彙・表現に人名、地名などがたくさん出てきます。
日本では小さなときから、歴史を自然に触れる機会があまりない環境にあります。そして実際、学生時代、歴史は年代を記憶して、とにかく歴史的大きな出来事を覚える!というだけの退屈な教科であったイメージがあります。 実際日常生活においても歴史なんて必要なの?と思ってる方も少なくはないのではないでしょうか。 でも歴史ってとても大切だと私は思うのです。 歴史に登場する人物像をみて学ぶこと沢山ありますし、歴史は繰り返されると言われますが、まさしくその通りだと思います。100年前にスペイン風邪が猛威をふるいました。そして100年後の今、コロナウイルスという感染病が世界に脅威を奮い立たせています。人類は、常にその過去の出来事を学んで、次の未来につなげているのです。(タイムスパンでみると、私たちは蟻よりもちつちゃいちつちゃい存在でありますが・・。) 過去に起こした過ちを次に同じ繰り返し起こさないためには? 歴史を知ることで、立ち止まって考えてみる、そして私は、私たちはどういう道標を築きあげていくのか、そしてこれからの未来に残していくのか。
近年、書店にいくと沢山の啓発書が所狭しと並んでいます。啓発書もよいでしょう。でも歴史書を読んで、学べることも非常に多いのです。 歴史学は客観的でありながら、一方で出版されている国や著者、文化背景によって主観が入る場合があります。例えば、この本は左派だな、とか右派だな・・・などなど。 なので様々な著者によって書かれた書物を読んでみると、色々な見解を知ることが出来ます。そして、自分自身で熟考してみる。せっかく英語という言語を学習しているのだから、日本で出版された歴史書でないものに触れてみるのもいい機会です。日本から学ぶ世界史、日本史だけではなく外を発信としての、世界史や日本史を学ぶとあらたな発見が必ずあることでしょう。視野を広く持つということがキーワードです。
この書物は簡潔に書かれていて、読みながら頭の中でその時代の情景を再現させてくれそうなストーリー構造です。自然な英語に触れる意味においてもとても良いと思います。歴史というとお固いイメージがありますが、決してそうではないのですよ。
一度手にとってもらいたい洋書のひとつです。 (T.M)
| | 駅ピアノ2020/04/12 | | 12日の日曜日は雨、そして雨・・、気分転換のジョギングにも出かけることできず、読書したり、猫と戯れたり・・。ちょっと時間を持て余す。何気にBS1にチャンネルを合わすと、「駅ピアノ」チェコ・プラハ特別編。駅に設置されたピアノを舞台に、プラットホームに通りすがった人がピアノを弾く。通勤でこの駅に降り立つ人、旅人、学生、時々プラハにやってくる近隣者、家族連れ、様々な人がこのピアノを利用する。 弾いたのちにインタビューをちょっとしているんだけど、色々なバックグランドの人がメロディーを奏でるのは良いものだな。良い時も悪い時も、音楽にぶつけるんだ〜!生活に音楽がある。私も楽器弾けたらな〜。と今更つくづく思ったり。
ピアノのバックグラウンドに映る、プラハのアールヌーヴォー様式の駅は素敵。やっぱり旅っていいなあ〜。旅はやはり電車の旅にかぎる!ちょっとどこか哀愁がただよっていて、日常から非日常的な、それでいろんな人が集まって、色々なエネルギーが存在する。また、再会や別れを繰り返す場所でもあって、空港よりもなんだか味を感じる。だから駅が好き。特にレトロな駅は心が和む。あ〜旅したい!あ〜人と関わりたい!いずれやってくる!そんな日が!プラハへ行くぞ!ウイーンへ行くぞ!フランスにいてる友人に会いに行くぞ!列車の旅するぞ〜!とイメージ含まらせながら、今はじっと我慢・・。
ちょっと世界の情景を音楽を通して感じたい。オススメ番組。今晩BS1 「駅ピアノ」7:00。スコットランド編。 | | 読書のススメ・・(それとあれこれしょうも無い事書いてます。)2020/04/09 | | 今週に入って、何かと慌ただしい毎日が続く。緊急事態宣言が発令されて、これからのクラスの先行きについて決める事が増えてきているからである。実際オンラインレッスンを始めるにあたりその準備で、ミューズはバタバタしている。もっぱら、私ではなくミューズの我らマネージャー、REIKOさんが一番忙しく切り盛りして段取りをしてくれているわけだが・・。アリガトウ。
さて、私は、月曜日に初めてオンラインを使ってレッスンをしてみた。ちょっと緊張。新しい試み、頑張っていこう!
ほとんどのカルチャーの講座も中止になり、その間、しっかりと準備に勤しもう。あっ、それと、自分の勉強もこの際に頑張ろう・・。と意気込みながらも、ついつい、自分の興味のある本に手を伸ばしてしまう今日この頃。
前回、原田マハさんの本を紹介した。どういうわけかハマってしまっている。立て続けに彼女の作品を読んでいる。
人間味を感じる彼女の作品。人間にはダークな部分があって人には言えない影が誰にだってある。うまく情景や心理が描写されていて、ついつい時間を忘れてしまうぐらいその物語にのめりこんでしまう。
今はSNSが主流で、このツールを利用して、各個人が自分の思うことを綴ることが簡単になった。言葉というファクターを用いて、すこしでも多くの人に理解してもらうためにはとても手っ取り早く、便利のいいツールに間違いない。一方で、私が思うに、時折、沈黙の重圧感や強要を感じる。知らず知らずに自分のモラル的主観を読み手に強いているような感じのもの。自分で物事を静観してフィルターにかけて考える時間もないくらい情報は私たちの周りに溢れているのだろう。私はテレビは最近みないよういしていて、この時期は特にそのようにしている。 こんなことを書いている私だって、実際このようにブログというツールを利用して、あれこれと書いているわけだから、結局人間ってどこかで言いたい、表現したい!と思って生きているのだろう。
毎回話が外れてしまう。本題に戻そう。さて、原田マハさんの作品2点を紹介。
先程も述べたように彼女の作品は無機質から程遠く人間くささを直球で感じる本。(だと私は思う。)
○ロマンシェ ○まぐだら屋のマリア
サロメについては、改めて詳しく紹介してみたいと思う。
色々と考える事の多い今日この頃・・・。まずは出来ることからコツコツ頑張っていこう。 (T.M)
| | コロナの影響は世界を揺るがす!2020/03/24 | | 日本における年度末は3月なので、この時期は卒業式のシーズンになります。通常であれば、至る所で卒業式の後はお別れ会といった様々なイベントがこの3月に開催されます。気候も次第に暖かくなり、出かけるのには最高の季節であるはずなのに、今年の春は様子がかなり違います。新型コロナ拡大の影響で今や、アジア諸国や日本だけでなく欧米諸国においても、コロナウイルス感染は猛威をふるっています。日本では今のところ、自粛ですんでいるのですが、諸外国によっては、外出禁止令が出たりと、かなり厳戒な体制がとられています。グローバル社会に反して、各国がブロックのように孤立していき、世界全体の経済にも大きく影響をおよぼしています。コロナウイルスの蔓延は人間の心理的弱さを浮き彫りにし、社会のありかたにおいてもこれからの私たちの生活に何か課題を投げかけているように思います。当面、様々なイベントは中止され、今では今年の東京オリンピックス開催も危ぶまれている状態となりました。一日も早く、この状態が収束することを願うばかりです。
Graduation ceremonies are generally held in March since this month is the end of the fiscal year in Japan. There are often farewell parties after the ceremony and all sort of events are held everywhere. As the weather improves, it is supposed to be one of the best seasons to go out, however this year due to the worldwide spread of Coronavirus (Covid-19), people are asked to show self-restraint and in many countries governments have taken severe actions such as lockdowns where people cannot go out without permission. Within our global society, each country becomes more isolated and there are severe negative impacts to the world economy. The spreading of the coronavirus has shown the vulnerability of human beings both physically and psychologically and brought doubt into our minds regarding our life style in the future. For the time being, various major events are called off including most probably the Olympics in Tokyo. We must all remember that this condition will pass sooner or later.
| | 読書のススメ2020/03/20 | | 兵庫県立美術館で開催されているゴッホ展、先月の建国記念日の祝日にふらっと散歩がてら美術館を訪れたものの、予想以上の人混みで、この日は断念してしまいました。この特別展を終える前にもう一度訪れてみようとしたものの、次は新型コロナウイルス拡大のため、当面閉館となってしまい、またまたタイミングを逃してしまう。(縁がなかったと思い諦める)そんな中、ゴッホに関連する書籍と何冊か巡り合える機会があったのでその2冊をここで紹介してみます。
ミュージアムショップで購入したのは「ゴッホとゴーギャン」西洋美術史家である木村泰司氏著。印象派を取り上げていて、時代背景や画家について、またこの時代は。ジャポニズムについても詳しく書かれています。図もカラー版でたくさん載せてあるので、とてもわかりやすくて良いです。
次なる本は、美術が好きな読書好きの受講生の方に紹介してもらった1冊。キューレターとして活躍していた原田マハさんの作品の中の一つ、「たゆたえども沈まず」。舞台はフランス、ゴーギャンとゴーギャンの兄テオ、そしてそれに関わる人々。日本人も登場します、実在した美術コレクター林忠正などなど。史実をもとにしたフィクション、どんどんストーリーに引き込まれ、久々に時間を忘れるくらい没頭して読みました。原田マハさんの他の書籍もおすすめがあります。また次の機会に紹介したいと思います。
| | 古本バザール開催中2020/03/14 |
| 3/14・15日の2日間、甲子園口校で古本バザールを開催しています。日本語・洋書などなど取り揃えております。日曜日の15日の2日目には、さらに本が増えます。是非お立ち寄り下さい。 | |
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