ローマ人の生活の本を読み終えた後・・・。2019/06/09 | | 昨日と本日6/9は甲子園口校にて「古本バザール」を開催中。午前中は清々しいお天気だったのですが、午後も3時前になると、曇り空に・・。もうなんていっても梅雨も時節ですものね。 静かに時間が過ぎる日曜日の昼下がり、本に囲まれてのんびりとお仕事をするのもいいものです。
さて、本に囲まれているので、久々に最近読んでいる本について書きたいと思います。
ようやく塩野七生さんのローマ人の生活43巻を1ヶ月前に読み終えました!何度か挫折しては、気を取り直してまた読む・・。すごい長い年月をかけて読み終えた時は、感無量。塩野ワールドが冷めぬまに、引き続き読んだのが、「ローマ亡きあとの地中海世界」。歴史は、同時進行で物事が起こっているので、地域限定の断片だけではなかなか把握ができないと思います。単行本4巻からなるこの「ローマ亡きあとの地中海世界」は、コンスタンチノープルが陥落して、イスラム世界の拡大およびオットマン帝国時代、キリストワールドでは中世からルネサンス時代のちょっと前の地中海が舞台になっているわけですが、次第にヨーロッパでパワーを築き上げるイスパニア、他、フランスやベネチア共和国とのパワー関係などなど・・。宗教はもとより政治上での駆け引きも大きい。もちろん政治に経済は大きく関連してくるわけでもあります。イスラムの海賊と、キリスト教側の騎士団とのやりとり。学校では習わない歴史がたくさん!
塩野さんの本の面白いのは、そこに出てくる人物像に息を吹きかけて描写されているので、あたかも自分がその時代にタイムスリップしたような気になるところだと思います。
この4巻を終えた後、今は「神の代理人」を読んでいます。塩野さんの初期の作品です。日記形式で書かれているこちらの作品は、小説?だろうか。ぐんぐんと本の中に引き込まれてしまう。以前、ジェレミーアイアンズ主演がロドリーゴボルジア役ででる、連続テレビドラマ「ボルジア家 愛と欲望の教皇一族」を見ていたので、より私の頭のなかでイメージが出来て、非常に興味深かったです。(こちらに関してはある程度フィクションもあるかと思いますが・・。)
民衆と政治との関わり合いは、時代に関係なくいつも、同じなのだと思い、今朝電車の中で読んだ263~264ページに付箋をつけました。バルトロメオ・フロリドの日誌が綴ったものです。ご興味のある人は是非、本屋さんでちょっとちらつと読んでみて下さい。 | |